【保育士】こども園と幼稚園の違いは?転職して分かったこと

幼稚園からこども園に転職した体験談です

こんにちは!

幼稚園からこども園に転職した保育士です。

現在幼保一元化の流れから、新しい形態が誕生して誕生した「こども園」。

この記事では、私の転職体験を通して知った一般的な幼稚園・保育園と、こども園との違いを書いてみます。

特に「仕事内容」と「収入」の違いを中心とした内容です。

それではどうぞ!

もくじ

1.こども園と幼稚園・保育園の仕事内容は同じ

まず一般的な幼稚園とこども園の、仕事内容の違いを比較してみます。

どちらもお子様をお預かりして身の回りのお世話をしながら、遊びを通して成長を促していく、という点は同じです。

そのため、他の幼稚園などから転職してこども園に入った方でも、即戦力として活躍できます。

2.こども園と幼稚園・保育園の受け入れ年齢・資格の違い

受け入れ年齢と資格については、こども園は特殊かもしれません。

幼稚園の受け入れ年齢・資格

幼稚園は、幼稚園教諭です。

教師として毎日の教育的な活動、食育、行事ごと、PTAを通した保護者との関わり等をします。

また、就労家庭に合わせ、お預かり保育もあります。

こども園の受け入れ年齢・資格

一方こども園は、幼稚園教諭の免許と保育士の資格が必要です。

0歳から受け入れし、離乳食を与えたりトイレトレーニングをしたりするなど養護をしながら、教育的な指導力も求められます。

また、年齢が低いほど一日の詳細な様子を記録として残す必要があります。

保育士の平均年齢


保育士全体の平均年齢は34.8歳です。(厚生労働省のデータ参照)

内訳は、20代が32.0%、30代が25.3%、40代が19.9%、50代以上が22.9%という感じ。

結婚をきっかけに退職する人も多いので、業界全体の平均と比較すると平均年齢は若いと思います。

【補足】資格を持つメリット

一見幼稚園の方が幼稚園資格だけで入れるので良さそうに見えますよね。

しかし、時代の流れを考えれば、幼稚園免許も保育士資格も持っていた方が賢明です。

また、施設中に学童保育を設ける所も増えてきましたので、必須ではありませんが小学校の免許を持っていれば、さらに重宝され仕事の幅も広がるようです


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3.こども園と幼稚園・保育園の給料・年収・福利厚生の違い

次は給与面です。

給料・年収について

公務員を除けば、こども園と幼稚園・保育園の間でお給料の差は無いようです。

地域や施設にもよりますが、大体年収350万円程度でしょう。

保育士の平均収入


内閣府や厚生労働省など公的機関の資料から、保育所の保育士さんの平均収入をご紹介します。

公立の保育所

職種公立
 常勤非常勤
施設長632,982円
推定年収:7,595,784円
主任保育士561,725円
推定年収:6,740,700円
257,531円
推定年収:3,090,372円
保育士303,113円
推定年収:3,637,356円
162,859円
推定年収:1,954,308円
保育補助者
(資格を有していない者)
148,720円
推定年収:1,784,640円
149,238円
推定年収:1,790,856円

私立の保育所

職種私立
 常勤非常勤
施設長565,895円
推定年収:6,790,740円
536,146円
推定年収:6,433,752円
主任保育士422,966円
推定年収:5,075,592円
344,103円
推定年収:4,129,236円
保育士301,823円
推定年収:3,621,876円
187,816円
推定年収:2,253,792円
保育補助者
(資格を有していない者)
223,584円
推定年収:2,683,008円
168,561円
推定年収:1,998,732円

※地域によって差があります
参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果

福利厚生について

幼稚園教諭は、私立の場合、私学共済(私立学校に勤務する教職員を対象とした社会保障制度)になります。

一方こども園は、学校法人なら私学共済ですが、社会福祉法人・個人や宗教法人なら健康保険です。

ここで、「学校法人」と「社会福祉法人」で福利厚生の面で違いが出てきます。

学校法人ですと、万が一のケガや病気の際、医療保険・短期給付によって一時金等がありますが、社会福祉法人の場合は「保育所型」だと健康保険となるため、一時金はありません。

慶弔費についても共済から支給があります。このように、一番の違いは額面ではなく、細かな部分にあります。

退職金については、学校法人・社会福祉法人の場合、団体加入すれば積み立ててくれます。

金額もそこまで違いはないでしょう。

ボーナスについて

ボーナス設定はその施設によって異なりますが、事務職等に比べると安定して頂ける業界でしょう。

企業型の場合、給与・ボーナスは企業の定める設定で、健康保険です。

ただ、事業所が都市部の場合、給与設定が都市部同等で設けてくれるところもあるので、地方所にはありがたい事業所です。

その他、最近は働き方改革のほか、国から処遇改善手当があったり、働き続けキャリアアップの勉強をした人は、更なる手当も付くようになってきました。

さいごに

今回は実際にこども園で働く保育士目線で、幼稚園・保育園との違いを書いてみました。

この記事が「こども園」について、一人でも多くの方が知るきっかけになれば幸いです。

 

こども園は人気がありますし、昇給やスキルアップ・年収アップも狙える素晴らしい職場だと思います。

幼稚園や保育園からの転職も多く、業務内容に違いは無いので即戦力で働くことができます。

 

今一度ご自身のライフスタイルと照らし合わせ、転職先の候補として検討してはいかがでしょうか。