家族経営の保育園は働きにくい?辞めて良かったと思います。

読者様から寄せられた保育の体験談記事を掲載しています。
かつて私が務めていた家族経営の保育園でのエピソードを書いてみたいと思います。
家族経営は独特の風土があり、取っつきにくいと感じるかもしれませんね。
実態を出来るだけリアルに書いてみたので、ぜひ最後までご覧ください!
家族経営の保育園に入った経緯
私が勤めていた保育園は私立の認定こども園でした。
園のすぐ隣にお寺があり、その住職が当園の理事長、奥様が副園長、長男が園長、次男が事務長といったような、よくある家族経営の園でした。
面接時から家族経営独特の空気感を感じ、
「やりづらそうだな」
と思った記憶があります。
しかし、給与面や自宅からの距離など好都合な点が多く、勤める事に決めました。
同僚の保育士さん達は良い人ばかり!
一緒に働いていた同僚の先生方は主に20代の先生が多く、ベテランの先生方はパート勤務という形で携わっていました。
皆さんとても良い方々ばかりで、勤めている期間中に「人間関係が嫌だ」
と思ったことは一度もありませんでした。
(女性が多く集まる職場によくあるドロドロ事情やいじめ等もなかったので)強いて言うならば、この園長をはじめとする経営者家族がくせ者で、特に理事長の奥様である副園長が厄介でした。
理事長婦人の副園長のこと
この保育園の副園長は保育士から影でかなり嫌われていました。
昔の家族ドラマにあるようなイジワル姑のような人で、細かい事をチクチク言ってくるなど、ジワジワと人を追い詰めるタイプ。
保育や業務に全く関係ないことを保育士にやらせて現場の人手が足りなくなったりする事もしばしば。
会社を私物化しているというか…
「そんな事やる意味ある!?」
と感じる事ばかり繰り返す人でした。
理不尽を感じることはほぼ毎日ありましたが、その中でも私が思い出すと今でも怒りがこみあげてくるエピソードを1つご紹介します。
ガラスの雨事件
お迎えの時間になり、園児たち全員がホールに集まり遊んでいた時、お遊戯をするため音楽をかけようとCDプレーヤーの操作をしていた私。
機械が古いせいもあり、その日は上手く作動せず、私以外に同僚の保育士、そして副園長がプレーヤーの周りに集まり対応していました。
暗くてよく見えなかったのか、副園長がプレーヤーの上に設置されている卓上ライトに手を伸ばし動かしたとき、パリンという音とともに私の上にガラス破片がパラパラ…
と落ちてきました。
ライトの電球が上手くはまっていなかったのか、副園長が強く動かしすぎたのか不明ですが、電球が割れ、その破片が私の上に落ちてきたのです。
その場にいた同僚の先生はすぐにほうきとちりとりを持ってきて掃除。
私は自分についている破片を落とす。
一方その頃副園長は
当の副園長はというと、
「嫌だ~あはははは!」
と私を見て笑っていました。
「笑う前にまず謝れよ」
と真っ先に思い、なぜ笑っているのか意味が分からず、副園長の人間性を疑いました。
電球のガラス破片はとても細かく割れるため、服の繊維に絡みつき落ちず、何度洗っても次に着た時にチクッとします。
その時に着ていた服は泣く泣く全て廃棄しました。
その時はもちろん、私が退職するまで一度も謝罪がなければ、
「大丈夫だった?」
と心配する言葉1つ聞きませんでした。
家族経営の保育園を退職する時思った事
退職する際、同僚の先生方や園児と離れることは悲しく今でも思い出しますが、その副園長をはじめ経営者家族に対しては何の未練もなく、むしろ辞めてよかったと実感しています。
子どもは大人の姿を見て成長します。
あの園の子ども達が副園長をお手本にしないことを願います。
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