保育士のベストな転職タイミングは就職3年目!その理由とは

転職、再就職を考える保育士さんに伝えたいこと

今回は「保育士のベストな転職タイミングとはいつか?」というテーマで記事を書いてみたいと思います。

私の転職活動を通して分かった事をリアルに書いてみました。

保育業界で就職・転職を考えている方はぜひご参照ください!

もくじ

保育士のベストな転職タイミング

1. 3年以上経験を積んだタイミング

「就職3年目」以降の保育士さんであれば、転職を考え始める良いタイミングだと思います。

  • 仕事を覚えるのは3年かかる
  • 3年間あれば3クラス子ども達と接することになるので、年齢に合わせた子どもの対応がうまくなる
  • 3年続いた人であれば企業側が雇いやすい
  • 3年でしっかりスキルを身につければ、転職で給料アップを成功させやすい
  • 3年以上の勤務を条件に退職金が支給される場合がある

これらがその理由です。

私自身、3年間我慢して働き続けました。

3年間、ルーティーンの業務は多かったですが、決して単調な日々ではありませんでした。

毎日発見の連続、成長の連続で、自分自身は大きく成長出来ました。

もちろん次の職場でも、3年間で得た経験や知識、技術は存分に活かすことができました。

転職の面接でも自分がこれまでどのような保育を、行ってきたのか自信を持ってアピール出来ましたし、3年は立派なキャリアとして転職先の会社から評価していただけました。

※基本給が転職前より3万円ほど上がりました

すでに3年以上勤務されている方で、なおかつ待遇に恵まれていない方はすぐにでも転職した方が良いかもしれません。

保育士の平均収入


内閣府や厚生労働省など公的機関の資料から、保育所の保育士さんの平均収入をご紹介します。

公立の保育所

職種公立
 常勤非常勤
施設長632,982円
推定年収:7,595,784円
主任保育士561,725円
推定年収:6,740,700円
257,531円
推定年収:3,090,372円
保育士303,113円
推定年収:3,637,356円
162,859円
推定年収:1,954,308円
保育補助者
(資格を有していない者)
148,720円
推定年収:1,784,640円
149,238円
推定年収:1,790,856円

私立の保育所

職種私立
 常勤非常勤
施設長565,895円
推定年収:6,790,740円
536,146円
推定年収:6,433,752円
主任保育士422,966円
推定年収:5,075,592円
344,103円
推定年収:4,129,236円
保育士301,823円
推定年収:3,621,876円
187,816円
推定年収:2,253,792円
保育補助者
(資格を有していない者)
223,584円
推定年収:2,683,008円
168,561円
推定年収:1,998,732円

※地域によって差があります
参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果

2.結婚・出産するタイミング

女性の場合、結婚・出産は転職のタイミングとしては定番かと思います。

実際、私の職場でもこのタイミングで転職・退職する方は多かったですよ。

福利厚生がしっかりしている職場なら、産休・育休を取ってから、また働くことができます。

しかしそこまで手厚い福利厚生がある会社はまだまだ少なく、その制度が整っていない会社の場合はこのタイミングで退職せざるを得ない場合も出てきます。

と言うわけで、もし近々結婚を見据えている方や、妊活を始めた方は、今が転職のベストタイミングだと思います。

少しでも早く福利厚生が整っている職場に転職しておきましょう!

保育業界全体の離職率を見ても、このタイミングで退職して、同時に転職活動に取り掛かる人は多いことが分かりますね。

常勤の保育士の離職率


保育士さんの離職率の参考データをご紹介します。

常勤保育士320,196人
離職者32,823人
離職率10.3%

引用元:「保育士等確保対策検討会」の第3回会議の公開資料である「保育士等における現状」のレポート

やはり「給料に不満がある」という理由で転職する人が多いようですね。

3.転職したい!と思った時

言うまでもない事ですが、みなさんそれぞれに「今だっ!」と思う転職のタイミングはあると思います。

あなたが本当に「転職したい」と思うのであれば、それは 「あなたにとってベストな転職のタイミング」と言えるのではないでしょうか。

直感を信じることも大切です。

逆に、

  • 今の職場を辞めたいのか明確な理由が浮かばない方。
  • 転職することによるデメリットが大きいと感じる方

こんな方は、まだ転職のタイミングではないのかもしれません。

転職をノーリスクで完了することはできません。

メリットやデメリットを理解した上で、最後には直感を信じてみると良いと思います。

4.転職需要が盛り上がるシーズン

転職にも、魚や野菜のように「旬の時期」があるって知ってましたか?

旬、つまり求人がグッと増える時期に合わせて転職を行うことで、多くの選択肢の中からベストな保育園をチョイスできるのです。

逆に、旬を避けることでライバルが少ない時期に転職活動を進めることも可能です。

しっかり転職業界全体の盛り上がりや傾向を、広い視点からチェックしておくことは重要でしょう。

保育の転職が盛り上がるシーズンは?

再就職、転職を始めるなら、保育の転職が盛り上がるシーズン(旬)について抑えておきましょう。

旬を押さえることで、他の就活者とのバッティングを避けたり、求人数が多い時期に合わせて準備することができます。

トップコンサルタント森本 千賀子さんの著書の引用を掲載します。

年間求人数の傾向グラフ
引用元:森本 千賀子「マンガでわかる-成功する転職」

このグラフによると、Aの期間(1~3月、5~8月)が転職の旬と言えますね。

もちろん、あえて旬を避けることで競争率を下げられる(Bの月を狙う)という考え方もできます。

さいごに~これから転職される方へ~

以上が、私の思う保育士の転職のベストなタイミングです。

顔アイコン

ちょっと~、そんなタイミング何年も前に過ぎ去ってますけど~

 

顔アイコン

3年とか待ってられない。今すぐ転職したい..色々とムリ。

という方もいらっしゃるかもしれません。

前述しましたが、転職タイミングはあくまで自分が「いまだ!」と思うタイミングで良いと思いますので、別におそすぎるということは無いと思いますよ。

逆に、がまんしすぎて病気になったり、仕事を続けられなくなったら最悪です。

保育の転職活動をする前に決めておくべきこと

数多くの人の保育の転職活動をする方と出会ってきましたが、その中で、転職活動が上手くいく人、上手くいかない人の差がある事に気づきました。

うまく行かない人の多くは実際の活動に入る前から自分自身で今回の保育の転職に際して重視すべき点を決めていない事が多いです。

これを決めておくことで、なぜ転職が成功する確率が上がるのか?

その理由はとてもシンプル。
これを決めておけば、面接時にその会社が「本当に自分が適した会社なのかどうか」を判断できるようになるからです。

上手くいかない人は、「内定がもらえるかどうか」を重要視し、保育の転職後の事をイメージできていない場合が多いです。

自分が重視したかった点をクリアしていない会社に内定をもらえたとして、入社して大丈夫でしょうか?
この点を一度冷静に検討してみることが大切です。

どこでも良いから内定もらえてラッキー!という考え方では転職後に後悔する可能性が高いです。

それともう一つ。

事前に自分の重視するポイントを明確にできていれば、保育の面接においても適切なタイミングと言葉で質問したり、回答できるようになるので自然と面接官の心象もより良いものになるはずです。

転職にはハロワとエージェントを活用しよう

また、転職する際はハローワークだけでなく、保育業界に特化した転職エージェントも活用してみましょう。

基本が「ハローワーク」、そして非公開求人や具体的なサポートは「転職エージェント」という具合に使い分けるとスマートです。

私はこの転職方法でうまくいきました。

保育の転職エージェントを活用するメリット

保育の転職・就職活動においては、「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」といった気持ちを整理することが重要です。

ご自身の強みや経験を整理すれば自然と「どこに向かって動けばよいのか」見えてきます。

ただ、自分を客観的に分析したり、気持ちを言葉に変えるのは難しいですよね?

そんなときに役立つのが保育の転職活動を補助するエージェントです。

面接の対策までサポートしてくれるエージェントを選ぼう

面接で「言いたいことを言えなかった」という経験を、多くの就活者が経験します。

言わなくてもよい言葉を言ってしまい、どんどんポイントを下げてしまうケースもあります。

これを自分一人で改善するのは時間がかかるため、面接に苦手意識のある方は面接サポート(対策)までしてくれるエージェントを頼りましょう。

「長所、短所は何ですか?」「なぜ今の会社を出るんですか?」という質問に対する答えを、戦略を立て、自身の気持ちも乗る話の内容で作り込む事ができるようになるはずです。

モチベーションのコントロール

一人で転職活動をすると、結果がうまくいかないと自分で抱え込んでしまうことが多いです。

元気ややる気がなくなったり、誰かに励ましの言葉をかけてもらえなかったりすると、立ち上がれない人もいます。

こういう人に対しては、愚痴を聞いてくれる人がそばにいると良いですね。

諦めそうになったときにする励ましの言葉を掛けてくれたり、調子に乗ってしまっていて足元が見えていないときは、厳しく言ってくれる人がいれば理想的です。

目標に向かって一緒に走る仲間を作ったり、親身になって就活相談に乗ってくれる保育のエージェントを利用するのは良い選択だと思います。

保育の求人媒体の種類について

たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。

総合求人サイト
  • 転職を考えるすべての人
  • キーワード検索があるので、ある程度条件が絞られている人
保育の転職エージェント
  • 保育の転職の方向性に迷い、キャリアの相談に乗って欲しい人
  • 高度なキャリアがあり、非公開の求人情報を知りたい人
求人誌・求人チラシ
  • 勤務地を意識した転職活動をしたい人
転職イベント
  • 一度に、たくさんの企業研究がしたい人
  • 希望の企業を決める際、社員と直接話をして決めたい人
ハローワーク
  • 勤務地(地域)を意識した転職活動をしたい人
  • Uターンなどで、地域に密着した企業ではたらきたい人

(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)

管理人のおすすめは保育の転職エージェントです。

同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。

さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている保育のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。

これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。

保育の再就職、転職サイトランキング


今回は以上です。

みなさんの保育士ライフがますます素敵になることを祈っています。

就職・転職すべき人、しない方が良い人の特徴

まずは、自分が今すぐ就職・転職すべきかどうかを客観的に判断してみましょう。

転職した方が良いのはこんな人

以下のような方は今すぐ就職・転職した方が良いと思います。

  1. 人間関係で悩んでいる(上司からのパワハラなど含む)
  2. 長時間労働がひどい
  3. お給料が足りない
  4. 経営状態が悪く、5年後存続していない可能性がある

特に「人間関係に悩んでいる」という方は多いですね。

また、①~③はいずれもブラック企業の特徴でもあるのです。

事態が今よりも深刻化する前に手を打っていきましょう。

再就職、転職しない方が良いのはこんな人

逆に、次の3つに当てはまる方は、今すぐ就職・転職しなくても良いと思います。

  1. 就職後1か月目など、まだ就職して間もない人
  2. 仕事内容、年収、福利厚生、休日、環境、勤務地、労働時間など自分の条件を全てを満たしてくれる会社を求めている人
    そんな仕事は本当に稀です。
  3. なんとなく再就職、転職しようと思っている人(転職してどうなりたいか、明確な目的を持つべきです)

転職する方向けに参考資料をご用意しました↓

参考資料:「転職」で収入は増えるか?

ちなみに、こちらは政府統計をグラフ化したものです。

転職後の収入増減率
厚生労働省 政府統計 平成27年転職者実態調査の概況より

「給料を上げたい!」と思っても、全年齢を平均すると40%ほどの成功率※となります。

思ったよりも厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか?

これが『転職すれば給料は増える』と安易に考えることは危険だと言われる理由です。

闇雲に就活・転職をすることはリスクです。

再就職、転職サイトを利用してプロのサポートを受けたり、求人を厳選し、リスクを最大限に回避した転職を目指しましょう。

15~19歳の場合は66.4%の確率で収入が増加。