【保育士】転職するのが不安?その3つの心配を解決します。
転職するのが不安で勇気が持てない方へ
転職したいとは思っているけど、いざ実際に踏み出すのは勇気がいるもの。
「転職したいけど給料が減るかも、という不安がある」
「転職後の人間関係が不安だ」
「どうやって転職したら良いか分からない」
そんな皆様に向けて記事を書いてみました。
私の転職体験談も併せてご紹介します。
もくじ
なかなか転職できない3つの理由
さて、転職したいのに、実行に移すのは何故こんなに難しいのか?
その原因を見ていきましょう。
理由1.転職先で今までの保育が通用するか不安だから
「全く違った方針の保育園では今までの保育は通用しないのではないか」と不安になることは多いと思います。
特に、今いる職場のやり方が独特だったり、特殊なルールが多い場合は不安になるでしょう。
スキルの多くは転職後通用しない
私の場合も、かなり特殊ルールの中保育業務を行なっていたため、実務の年数なりのスキルが身についているか不安でした。
しかし、そもそも基本的に転職前のスキルの多くは、転職後通用しないものなんです。
施設ごとに業務が違えば、利用者も異なり、文化もまた違います。
色々な保育施設
保育業界には多様な保育施設があり、それぞれに特徴や受け入れ条件、運営母体の違いがあります。
代表的な施設としては、以下のようなものがあります。
- 認定こども園
- 幼稚園
- 家庭的保育事業
- 小規模保育事業
- 居宅訪問型保育事業
- 事業所内保育事業
- 放課後児童健全育成事業
- 一時預かり事業
- 小規模住居型児童養育事業
- 障害児通所支援事業
- 一時保護施設
認可保育園:国の保育所設置基準を見たした保育施設
認可外保育園:補助金を受けていない保育施設
他にもまだまだあります。
運営母体も、家族経営か企業運営か、国が管理しているのかでルーティーンは全然違います。
だから、今の自分にスキルがあるかどうかで悩んでも、時間の無駄です。
考えるよりも、まず行動する事が大切です。
理由2.人間関係が不安だから
新しい人間関係・信頼づくりができるか心配だと、なかなか転職する勇気が持てないですよね。
保育業界に限った話ではありませんが、新たな環境で人間関係を1から築くのは不安を伴うもの。
人間関係からは逃げられない
人間関係に不安があるのは普通のことであり、厄介な問題です。
しかし、人間関係が厄介だからこそ、これが理由で離職する人も多いわけです。
常勤の保育士の離職率
保育士さんの離職率の参考データをご紹介します。
常勤保育士 320,196人 離職者 32,823人 離職率 10.3%
引用元:「保育士等確保対策検討会」の第3回会議の公開資料である「保育士等における現状」のレポート
やはり「給料に不満がある」という理由で転職する人が多いようですね。
職場を変える以上、「どんな環境、人間関係にも適用してやる!」と自分を奮い立たせないと前には進めません。
「コミュニケーション能力」これはどんな社会生活にも求められるスキルですから、これを磨く修行だと思って、胸を張ってドーンっといきませんか?
理由3.給料が下がる気がして不安だから
転職で給料が下がる不安が強い場合も、なかなか転職に踏み出せませんよね。
現在、入社時より昇給した人や役職手当がついている人は、なおさら心配が強いでしょう。
保育士の平均収入
内閣府や厚生労働省など公的機関の資料から、保育所の保育士さんの平均収入をご紹介します。
公立の保育所
職種 公立 常勤 非常勤 施設長 632,982円
推定年収:7,595,784円– 主任保育士 561,725円
推定年収:6,740,700円257,531円
推定年収:3,090,372円保育士 303,113円
推定年収:3,637,356円162,859円
推定年収:1,954,308円保育補助者
(資格を有していない者)148,720円
推定年収:1,784,640円149,238円
推定年収:1,790,856円私立の保育所
職種 私立 常勤 非常勤 施設長 565,895円
推定年収:6,790,740円536,146円
推定年収:6,433,752円主任保育士 422,966円
推定年収:5,075,592円344,103円
推定年収:4,129,236円保育士 301,823円
推定年収:3,621,876円187,816円
推定年収:2,253,792円保育補助者
(資格を有していない者)223,584円
推定年収:2,683,008円168,561円
推定年収:1,998,732円
※地域によって差があります
参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果
ここで、「そもそも転職で本当に給料が増えるのか」という点をについて若干補足します。
こちらは政府統計をグラフ化したものです。
厚生労働省 政府統計 平成27年転職者実態調査の概況より
この表の通り、「給料を上げたい!」と思っても、全年齢を平均すると40%ほどの成功率※となることが分かります。
「思ったよりも厳しい」と感じる方も多いのではないでしょうか?
これが『転職すれば給料は増える』と安易に考えることは危険だと言われる理由です。
闇雲に就活・転職をすることはリスクです。
転職サイトなどを利用してプロのサポートを受けたり、求人を厳選し、リスクを最大限に回避した転職を目指しましょう。
15~19歳の場合は66.4%の確率で収入が増加。
求人の選び方を変えよう
適当に求人を探して転職していては、いつまで経っても良求人に出会うことはできません。
転職する際に「求人の質と量」を重視すれば、転職後に待遇が悪くなるリスクを最小限に抑える事は可能です。
具体的には、ハローワーク以外にも転職エージェントなどの無料サービスを活用する事。
しっかり求人を吟味し、1人孤独に転職活動をしない事が何よりも重要です。
保育の転職エージェントを活用するメリット
保育の転職・就職活動においては、「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」といった気持ちを整理することが重要です。
ご自身の強みや経験を整理すれば自然と「どこに向かって動けばよいのか」見えてきます。
ただ、自分を客観的に分析したり、気持ちを言葉に変えるのは難しいですよね?
そんなときに役立つのが保育の転職活動を補助するエージェントです。
面接の対策までサポートしてくれるエージェントを選ぼう
面接で「言いたいことを言えなかった」という経験を、多くの就活者が経験します。
言わなくてもよい言葉を言ってしまい、どんどんポイントを下げてしまうケースもあります。
これを自分一人で改善するのは時間がかかるため、面接に苦手意識のある方は面接サポート(対策)までしてくれるエージェントを頼りましょう。
「長所、短所は何ですか?」「なぜ今の会社を出るんですか?」という質問に対する答えを、戦略を立て、自身の気持ちも乗る話の内容で作り込む事ができるようになるはずです。
モチベーションのコントロール
一人で転職活動をすると、結果がうまくいかないと自分で抱え込んでしまうことが多いです。
元気ややる気がなくなったり、誰かに励ましの言葉をかけてもらえなかったりすると、立ち上がれない人もいます。
こういう人に対しては、愚痴を聞いてくれる人がそばにいると良いですね。
諦めそうになったときにする励ましの言葉を掛けてくれたり、調子に乗ってしまっていて足元が見えていないときは、厳しく言ってくれる人がいれば理想的です。
目標に向かって一緒に走る仲間を作ったり、親身になって就活相談に乗ってくれる保育のエージェントを利用するのは良い選択だと思います。
利用できるものはなんでも利用する。
この心構えでいけば怖いものはありません。
ささき
(管理人)
このサイトでは、転職時に役立つ転職サイトをランキング形式で掲載中。
管理人が転職する時に検索魔と化し情報を調べまくった日々の集大成なので、自信を持ってオススメします笑。
ぜひ、ご覧ください!
転職できない人の4パターン
ここまで、転職できない理由を3つご紹介しました。
次は転職できない人を3つのパターンを見ていきましょう。
該当してしまっていたら要注意です!
パターン1.周囲に気を遣いすぎる
わたし
自分が辞めてしまうと周りの保育士に迷惑がかかるし..。
最悪の場合、この保育が立ち行かなくなるのでは…
…と、周りの保育士や園に気を遣いすぎて辞められないパターンは多いですよね。
私の場合はこれでした。
実際には退職しても他にも保育士はいますし、新しい保育士を雇うだけなのですが、「自分がいなれば…」と思い込んでしまっているのです。
パターン2. 自分に自信が無いパターン
自分に自信が無い場合も、なかなか転職に踏み込めないジレンマに陥ります。。
転職したい気持ちはあるけれど、転職しても上手くいくはずが無いと自分の能力を低く見てしまっているパターンです。
パターン3.転職しなくても転職活動を始められる事を知らない
そもそも、今の職場を退職しなくても、スマホ一台から転職活動は始められます。
転職活動の第一歩としておすすめなのが、ハローワーク&保育業界につよい求人・転職サイトへの登録です。
ハローワークは現在在職中の人でも相談を受けてもらえる場合がある上、事前に色々と手続きを勧めておけば、退職後の手当の受給など必要な書類業務をスムーズに進めることができます。
同時に、保育業界に強い求人転職サイトへの登録も済ませておきましょう。
24時間、仕事終わりや休憩時間に求人情報を閲覧できるし、自分の条件で求人情報を絞り込めるので、効率良く転職活動を進める事ができます。
パターン4.子どもへの思いが強すぎるパターン
子どもは、どの保育士にとっても可愛く大切な存在です。
しかし、その気持ちが強くなりすぎてしまい、「この子達が卒園するまでは辞められない」と思いながらも、なかなか卒園児クラスは持てず…。
転職の機会を逃してしまいます。
保育の転職活動で結果を出す人の特徴
保育の転職で結果を出す人の特徴について、お話します!
- 精神的な安定感を重視する
- できるだけ一人で就活を進めない
- 自信を持って面接に挑む
これらがキーワードになります!
転職活動をすすめる中で一番大事なことは「精神的に余裕がある状態で活動すること」です。
また、そのような環境を自分で作ることが大切。
というわけで、できる限り今の仕事をしながら転職活動を行う事をおすすめします。
そして、友人や先輩・保育の転職エージェントなど誰でも良いので、ある程度話ができる・コミュニケーションがとれる人をそばに置いておくことも大切。
孤独に転職活動をしていると、どんどんマイナスな方向に考えてしまう可能性があるのでご注意を!
離職をした後に転職活動をしようとしている人には、必ずこのことを守っていただきたいです。
精神状態が良ければ面接も上手くいく!
精神的に余裕があれば、自然と態度にも自信がにじみ出るもの。
例えば「当社で入社をして結果が出せますか?」「保育の1年3年5年...あなたはどういうキャリアイメージをしていますか?」と聞かれても、精神的に安定しているからこそ自信を持って自分の気持ちを伝えられます。
逆に、弱っていると「~と思います」「~になったらいいかなって考えます」など、言葉尻が弱くなります。
その結果、面接官に「なんか、やる気ないよね…」と思わせてしまうことに繋がってしまうのでご注意を!
後は、面接や研修の際に気持ちを行動に変えてスパークさせることによって、「ぜひあなたと一緒に働きたい!」と思ってもらえるはず!
転職に悩んだわたしの体験談
私自身、転職には何年も悩んできました。
以下より私の転職エピソードを書いてみたいと思います。
転職前のこと
転職前の保育園では、園長先生が絶大な権力を握っていました。
園長の教え通りに子どもたちに教え込めていないと注意されることが多かったです。
私は「子どもたちの主体的な気持ち・活動を優先したい」という思いが強かったのですが、それは園長先生の保育方針とはかなりズレた考えだったようです。
前のやり方に慣れてしまった自分は果たして、子どもたちとっていい保育ができるのかが、とても不安でした。
転職活動のこと
- 転職先で今までの保育が通用するか
- 人間関係が不安
- 給料が下がるかも..
こんな悩みを抱きつつも、現在の職場にいるのは苦痛だったので転職を決意しました。
不安を強く感じつつも、保育業界に特化した転職エージェントも利用したのは大正解でした。
担当の方に自分の不安を明確に伝えたことで、自分に合った条件の求人をたくさんご紹介していただきました。
転職前からスマホで始められるので、効率よく転職活動を進めるためにも今すぐ登録した方がいいでしょう。
そして、給料に納得できて、保育方針に共感できる現在の保育園に出会えました。
人間関係の不安はありましたが、自分が納得して選んだ職場には、同じ考えを持った方々が多いものです。
しっかり職場さえ選んでいれば、人間関係トラブルはあまり考えなくて良いでしょう。
さいごに~これから転職される方へ~
保育士は責任感が強く、真面目な人が多いですから、色々な悩みにとらわれがちです。
その結果、環境を変えられず苦しんでいる方は多いのです。
人のためにという思いは大切です。
しかし、その思いにとらわれ過ぎずに自分の進路を考えられると良いですね。
人生は一度きり。
自分が納得できる職場で働くためにも、時には思い切った決断も大切だと思います。
一歩踏み出すことで、これからの自分の未来を前向きに考え、より良い人生にしていくことができます。
転職にはハロワとエージェントを活用しよう
転職する際はハローワークだけでなく、保育業界に特化した転職エージェントも活用してみましょう。
基本が「ハローワーク」、そして非公開求人や具体的なサポートは「転職エージェント」という具合に使い分けるとスマートです。
私はこの転職方法でうまくいきました。
保育の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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保育の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは保育の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている保育のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
今回は以上です。
みなさんの保育士ライフがますます素敵になることを祈っています。
就職・転職すべき人、しない方が良い人の特徴
まずは、自分が今すぐ就職・転職すべきかどうかを客観的に判断してみましょう。
転職した方が良いのはこんな人
以下のような方は今すぐ就職・転職した方が良いと思います。
- 人間関係で悩んでいる(上司からのパワハラなど含む)
- 長時間労働がひどい
- お給料が足りない
- 経営状態が悪く、5年後存続していない可能性がある
特に「人間関係に悩んでいる」という方は多いですね。
また、①~③はいずれもブラック企業の特徴でもあるのです。
事態が今よりも深刻化する前に手を打っていきましょう。
再就職、転職しない方が良いのはこんな人
逆に、次の3つに当てはまる方は、今すぐ就職・転職しなくても良いと思います。
- 就職後1か月目など、まだ就職して間もない人
- 仕事内容、年収、福利厚生、休日、環境、勤務地、労働時間など自分の条件を全てを満たしてくれる会社を求めている人
そんな仕事は本当に稀です。 - なんとなく再就職、転職しようと思っている人(転職してどうなりたいか、明確な目的を持つべきです)
転職する方向けに参考資料をご用意しました↓
参考資料:「転職」で収入は増えるか?
ちなみに、こちらは政府統計をグラフ化したものです。
厚生労働省 政府統計 平成27年転職者実態調査の概況より
「給料を上げたい!」と思っても、全年齢を平均すると40%ほどの成功率※となります。
思ったよりも厳しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
これが『転職すれば給料は増える』と安易に考えることは危険だと言われる理由です。
闇雲に就活・転職をすることはリスクです。
再就職、転職サイトを利用してプロのサポートを受けたり、求人を厳選し、リスクを最大限に回避した転職を目指しましょう。
15~19歳の場合は66.4%の確率で収入が増加。
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