保育士転職はアラフォー、40代・50代も大歓迎される理由
40歳超えても保育業界で働けるか不安な方へ
保育士として働いてきてもうすぐアラフォー。
もっと条件の良い園に転職したい気持ちはあるけれど、転職するには遅すぎる?そんな悩みを抱える方もいるかと思います。
保育は力仕事もあるので、体力面でも不安がありますよね。
保育業界に初めて入る方なら、不安はなおさらでしょう。
しかし、他の職種ではなかなか転職がしづらくなる年齢かもしれませんが、保育士の転職としては遅すぎるなんてことはありません。
むしろ、保育経験が豊富なアラフォーの保育士は、多くの保育園で歓迎されます。
本記事では、その理由や強みについて解説してみました!
ぜひ、ご参照ください。
もくじ
保育士の平均年齢
まずは保育士の平均年齢をチェックしてみましょう。
保育士の平均年齢
保育士全体の平均年齢は34.8歳です。(厚生労働省のデータ参照)
内訳は、20代が32.0%、30代が25.3%、40代が19.9%、50代以上が22.9%という感じ。
結婚をきっかけに退職する人も多いので、業界全体の平均と比較すると平均年齢は若いと思います。
さて、平均35歳前後となると、40歳以上の保育士さんはちょっと焦りますよね。
いやいや、そんな風に思うことはありません!
保育士に年齢は関係ない
いきなり結論です。
保育士は年齢に関係なく転職できます。
以下より、その理由をいくつか書いていきます。
40代以降の保育士は強みもある
40歳以降だからこそ積んできた人生経験は「強み」であると言えます。
保育士としてのキャリアを積んでこられた場合はもちろんですが、他業種で働いていたとしても、過去の職業で学んだ事や、人生経験は保育の現場で必ず活かせます。
結婚されている方、お子さんがいる方、結婚されていない方でも、40歳というと、その間の人生で培ったものが豊富です。
保育士は、資格が必要な職業ですが、人と人との関わりの中での仕事です。
その人それぞれが人生の中で感じたこと、学んだことを子どもに伝えることができるはずです。
子どもだけでなく、保護者の心にも寄り添うことが出来る良い保育士になれるはずです。
以下より、40代・50代の保育士が歓迎される理由をもう少し詳しくご紹介します。
40代・50代の保育士が歓迎される理由
理由1. 即戦力だから
保育園は、どの地域にも必要不可欠で、いつでも保育士を必要としています。
特に、新規オープンの保育園では「即戦力」の人材が熱望されているのが現実です。
あなたの年齢よりも、
- どの程度の保育実績があるのか
- どのような介護技術を持っているのか
- コミュニケーション能力があるか(対保育士、対保護者)
こういった点の方が重視されるとお考えください。
ここがOKであれば、なんの問題もありません。
理由2. 保育園が増えているから
日本中で保育園が不足している事実があるからです。
世論からの追い風もあり、日本は今「保育園を作れ!」というムードになっています。
その結果保育施設はどんどん増えており、同時に保育士の需要も伸びているのです。
そして「新規園」では「即戦力保育士」が求めらます。
新規立ち上げの園の場合は特に、新卒や経験の浅い若い保育士だけでは保育が成り立たないからです。
10年や15年の保育士経験があるならば、後輩保育士の指導も任される責任のある立場として大歓迎されますよ。
保護者からしても、ベテランの保育士がいることは大きな安心につながります。
理由3. 主任・園長も目指せるから
また、園によっては主任や園長として働く人材を求めている場合もあります。
株式会社を経営母体に持つ保育園が増えているので、雇われ園長もそれだけ求められているのですよね。
今までの保育経験を武器に、転職を機に主任や園長にキャリアアップすることも可能なのです。
保育のキャリアアップって何?
ここで、「キャリアアップ」、あるいは「キャリアプラン」というものについて、その本質をキャリアコーディネーター藤井佐和子さんの著書を引用し、検討してみましょう。
実は、「キャリア」という言葉が氾濫してきたのは、ここ10年くらいのこと。日本が豊かになり、仕事を贅沢に選べるようになったからこそ、意識されはじめた言葉。今の世の中はキャリアプランについての情報が山のように溢れ、何が正しいのか、わからなくなってきているのかもしれません。(中略)まずは漠然とでも良い、ライフプランをどうしたいのか、どういう人間になりたいのか、そこから考えていかないといわゆる無駄なキャリアを積むことになります。(中略)今は不景気とはいえ、親の時代に比べると実はますます職種が選べる時代。そして、不景気だからこそ、レールにしがみつかず、自分にふさわしい方法でキャリアを積んでいかないと、たまたま自分に合ったレールを見つけてうまく進んでいる人に負けてしまうことになります。
引用元:藤井 佐和子「転職-思ったときに読む本」
これは40代・50代の保育士だからこそのアドバンテージと言えるでしょう。
重要なのは求人の質と量
残念ながら、「30歳までの方」「40歳までの方」という条件を求人に載せているものが見受けられます。
※実はこのような年齢制限を設けることは法律で禁じられているんですが..
求人に書いていなくても、いざ申し込んだら「残念ですが..」という話になる場合も。
年齢的に若干のハンディがあることは受け入れなくてはいけません。
重要なのは、そういった求人を避け、効率よく良求人を見つけ出すことです。
そのためには「ハローワーク」だけでは不十分。
無料の転職エージェントも併用し、面接や履歴書のサポートも受けながら転職活動をする方が合理的でしょう。
保育の転職エージェントを活用するメリット
保育の転職・就職活動においては、「なぜ転職したいのか」「転職してどうなりたいのか」といった気持ちを整理することが重要です。
ご自身の強みや経験を整理すれば自然と「どこに向かって動けばよいのか」見えてきます。
ただ、自分を客観的に分析したり、気持ちを言葉に変えるのは難しいですよね?
そんなときに役立つのが保育の転職活動を補助するエージェントです。
面接の対策までサポートしてくれるエージェントを選ぼう
面接で「言いたいことを言えなかった」という経験を、多くの就活者が経験します。
言わなくてもよい言葉を言ってしまい、どんどんポイントを下げてしまうケースもあります。
これを自分一人で改善するのは時間がかかるため、面接に苦手意識のある方は面接サポート(対策)までしてくれるエージェントを頼りましょう。
「長所、短所は何ですか?」「なぜ今の会社を出るんですか?」という質問に対する答えを、戦略を立て、自身の気持ちも乗る話の内容で作り込む事ができるようになるはずです。
モチベーションのコントロール
一人で転職活動をすると、結果がうまくいかないと自分で抱え込んでしまうことが多いです。
元気ややる気がなくなったり、誰かに励ましの言葉をかけてもらえなかったりすると、立ち上がれない人もいます。
こういう人に対しては、愚痴を聞いてくれる人がそばにいると良いですね。
諦めそうになったときにする励ましの言葉を掛けてくれたり、調子に乗ってしまっていて足元が見えていないときは、厳しく言ってくれる人がいれば理想的です。
目標に向かって一緒に走る仲間を作ったり、親身になって就活相談に乗ってくれる保育のエージェントを利用するのは良い選択だと思います。
他にも色々な求人媒体がありますので、そちらも利用しながら「量」と「質」の追求をがんばってください。
以下に、色々な求人媒体をまとめてみました。
保育の求人媒体の種類について
たくさんある求人媒体のそれぞれの特徴をざっくりとまとめてみました。
総合求人サイト |
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保育の転職エージェント |
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求人誌・求人チラシ |
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転職イベント |
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ハローワーク |
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(参考:森本 千賀子「マンガでわかる 成功する転職」)
管理人のおすすめは保育の転職エージェントです。
同業種の転職にも、他業種をチャレンジする場合にも気軽に活用でき、利用料金も無料です。
さらに、ハローワークでは出会えない「非公開求人」を取り扱っている保育のエージェントを活用すれば、転職できる企業の幅が大きく広がります。
これと「総合求人サイト」を組み合わせるのもおすすめ。いずれもウェブ上で効率よく転職活動を進めることが可能なので、相性が良いです。
さいごに~これから転職される方へ~
保育士は歳を重ねてもできる仕事だと思います。
むしろ、歳を重ねた時の幅広い知恵・包容力は、子どもたちに与える影響は計り知れないものだと考えます。
また、保育専門の求人・転職サイトに登録するなど、使えるものは何でも使い倒す事も重要です。
自信を持って、積極的な姿勢で転職活動に取り組みましょう。
保育の転職活動をする前に決めておくべきこと
数多くの人の保育の転職活動をする方と出会ってきましたが、その中で、転職活動が上手くいく人、上手くいかない人の差がある事に気づきました。
うまく行かない人の多くは実際の活動に入る前から自分自身で今回の保育の転職に際して重視すべき点を決めていない事が多いです。
これを決めておくことで、なぜ転職が成功する確率が上がるのか?
その理由はとてもシンプル。
これを決めておけば、面接時にその会社が「本当に自分が適した会社なのかどうか」を判断できるようになるからです。
上手くいかない人は、「内定がもらえるかどうか」を重要視し、保育の転職後の事をイメージできていない場合が多いです。
自分が重視したかった点をクリアしていない会社に内定をもらえたとして、入社して大丈夫でしょうか?
この点を一度冷静に検討してみることが大切です。
どこでも良いから内定もらえてラッキー!という考え方では転職後に後悔する可能性が高いです。
それともう一つ。
事前に自分の重視するポイントを明確にできていれば、保育の面接においても適切なタイミングと言葉で質問したり、回答できるようになるので自然と面接官の心象もより良いものになるはずです。
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