保育士の転職エピソード3選。年収や給料だけ重視してはダメ
保育士の転職体験談を厳選してお届けします
読者様から寄せられた保育の体験談記事を掲載しています。
こんにちは。10年目の保育士です。
今回は、保育士人生を通して見聞きした色々な転職エピソードをご紹介します。
特に、転職を考える時に年収や給料を重視しようと思っている方に読んで欲しい!
転職すると、お金以外にもいろんなメリットや発見があるんですよね~。
それではどうぞ!
もくじ
1.認証保育園から認可保育園への転職
私は現在30歳で、新卒で東京都内の認証保育園に正規職員として3年間勤務した後、「認可保育園」に転職しました。
今回は、保育業界に就職する方や、転職を検討している保育士さん向けに、当時の事を振り返りながら転職エピソードを書いてみたいと思います。
転職前の待遇など
転職前の待遇はこんな感じです↓
月収 | 年間ボーナス | 年収 | 年収 | |
---|---|---|---|---|
認証保育園 | 約17万円 | 2か月分 | 年1回 | 238万円 |
月給は1ヶ月で17万円だったので、かなり生活は厳しかったです。
年に2回のボーナスと年1回の昇給は有難かったですが..年収は238万円なのでやはり厳しいです。
1日の労働時間は8時間勤務の1時間休憩で9時間拘束(。
シフト制勤務の週休2日制で土曜日の出勤は月2日。
土曜出勤の翌週に平日に代休があり、年間休日は120日でした。
上下関係も厳しくなくアットホームな園であったことで、給料が安くても3年間続けられました。
保育士の平均収入
内閣府や厚生労働省など公的機関の資料から、保育所の保育士さんの平均収入をご紹介します。
公立の保育所
職種 公立 常勤 非常勤 施設長 632,982円
推定年収:7,595,784円– 主任保育士 561,725円
推定年収:6,740,700円257,531円
推定年収:3,090,372円保育士 303,113円
推定年収:3,637,356円162,859円
推定年収:1,954,308円保育補助者
(資格を有していない者)148,720円
推定年収:1,784,640円149,238円
推定年収:1,790,856円私立の保育所
職種 私立 常勤 非常勤 施設長 565,895円
推定年収:6,790,740円536,146円
推定年収:6,433,752円主任保育士 422,966円
推定年収:5,075,592円344,103円
推定年収:4,129,236円保育士 301,823円
推定年収:3,621,876円187,816円
推定年収:2,253,792円保育補助者
(資格を有していない者)223,584円
推定年収:2,683,008円168,561円
推定年収:1,998,732円
※地域によって差があります
参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果
転職のきっかけ
クラスリーダーなど責任者としての立場が重くなり、ほぼ毎日30分程度の残業は当たり前、家に持ち帰りの仕事もあり多忙でした。
一方で、手取りの給料はどんどん少なくなり3年目の手取りが14万を切ってしまいました。
思い入れもありましたが、「さすがに限界だな..」と感じていた折、ちょうど結婚が決まったので、それを機に転職することにしました。
転職活動のこと
介護の転職専門の求人サイトに登録し、新居から30分以内で通える新設の認可私立保育園の求人を紹介してもらいました。
パートでの募集でしたがネットの評判なども参照し、園長さんの人柄なども気になり、数日以内には電話で面接申し込みをして、無事採用されました。
転職後のこと
認可保育園の勤務は平日の朝9時〜16時まで、前の職場より拘束時間は毎日2時間少なく1ヶ月で40時間の勤務が減りました。
月一度の土曜出勤もありましたが、子どもは少なく、楽しく仕事のできる一日でした。
また、驚いたことに休憩時間45分間も職員間の交流に使って欲しいということでお給料が発生している職場で大変ありがたく、休憩時間もゆっくりと過ごせました。
基本的に残業もなく、残業はお願いされても月に1度、1時間程度でした。
2歳児を担当し、職員の人数が充実しており、一人で4人の子どもの担当なので、ゆったりと子どもと関われるのがとても嬉しく、ベテランの職員も多く、日々がとても勉強になりました。
月給はパート勤務に変わったことで手取り14万円を少し上回る程度。改善というわけではありません。
お給料の比較表です↓
月収 | 年間ボーナス | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 (正社員) | 約17万円 | 2か月分 | 約238万円 |
転職後 (パート) | 手取り14万円 | 2か月分 | 約250万円 |
しかし、今までよりも働かずに子どもとも関われて、何よりも自分に使える時間が増えたことで毎日がとても充実しています。
これから転職される方へ
私は転職して本当に良かったと思っています!
以前、働いていた時にはこんな働き方があるとは思いもしませんでした。
毎日仕事に追われ一生懸命働いていると、それだけで精いっぱいになってしまうからでしょう。
しかし、働いていく中で年月が経つと自分の状況や考えは変わります。
同じ保育士として働くにしても、いろいろな環境
があります。
今の職場より、もっと充実して働ける形態や職場はきっとあります。
もし、今の職場に不満があるのなら、転職サイトなどをのぞいてみてもよいかもしれません。
私は自分の変化に合わせて職場を変えることができて、本当に良かったと思っています。
ささき
(管理人)
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ぜひ、ご覧ください!
2.私立保育園から公立保育園への転職体験談
私は、都内の私立保育園に3年勤めた後に公立保育園へ転職をしました。
併せて、私立と公立の違いや、待遇の違いを書いてみました。
転職前の保育園のこと
私立保育園では持ち帰りの仕事や残業は毎日、当たり前のようにありました。
かなりハードな職場だったため、結婚をしている保育士や子育てをしている保育士は一人もいませんでした。
転職のきっかけ
転職のきっかけとなったのは「結婚」です。
前述の通り、結婚をした後も働き続けるのは難しい職場(環境)だったため、結婚を気に転職しようと考えたことが転職への一歩でした。
転職活動のこと
結婚後は家庭を大切にしたい気持ちや妊娠を考えていたこともあり、特に正社員にこだわらず転職活動を行うことにしました。
とりあえずスマホで始められる転職活動の一つとして保育士専門の転職サイトに登録しました。
自分の条件を細かく絞り込んで検索できるため、効率よく転職活動を進める事ができます。
転職後のこと
転職活動を初めて3ヶ月ほどで公立保育園への転職が決まりました。
転職先である公立保育園では、正職員としてではなく臨時職員として採用されました。
臨時職員ということもあり、持ち帰りの仕事は少なく、残業することもほとんどありません。
持ち帰りの仕事がある場合でも、家事ができなくなるほどの量ではなく、前職と比べると自宅で行う仕事量は0に等しくなりました。
これから転職される方へ
私は転職したことで、保育士を続けながらも家事ができ、とても充実した日々を送ることができるようになりました。
子どもが好きで保育士になった私にとっては、私生活を大切にしながらも大好きな保育士を続けられる環境はとても幸せです。
転職して良かったと思います!
今の職場環境に悩んでいる方は、ぜひ勇気を持ってその一歩を踏み出してみてほしいと思います。
常勤の保育士の離職率
保育士さんの離職率の参考データをご紹介します。
常勤保育士 320,196人 離職者 32,823人 離職率 10.3%
引用元:「保育士等確保対策検討会」の第3回会議の公開資料である「保育士等における現状」のレポート
やはり「給料に不満がある」という理由で転職する人が多いようですね。
ささき
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3.東京・神奈川・愛知の保育施設体験談
保育園って園によっても全く違う保育をしていますよね。
地域性でも違いが出ますし保育内容や保護者対応にも違いが出てきます。
東京都、神奈川県、愛知県の保育園に転職、就職した経験から、その違いを見ていきたいと思います。
神奈川県のA保育園
最初に紹介するのは神奈川県のA保育園。
こちらはかなり昔からある地元の有名な保育園でした。
園の特徴としては、子どもたちを自然の中で保育する機会が多くありました。
近所の公園もそうですし、園外保育、遠足なども頻繁にありました。
週に数日は園外保育に出かけるような感じでした。
保護者もおおらかな人が多く、子どもたちが泥んこになって遊んでも「楽しかったんだね~」という程度でした。
職員同士はいわゆる「女の世界」という感じで派閥がありました。
派閥の中でいじめられて転職していった職員もかなりいます。
東京都のB保育園
転職先のB保育園は新設園でした。
新設ということで、どこもかしもきれいな保育園でした。
保育室を傷つけないように、きれいに保つようにとよく言われました。
園外保育は多かったのですが、その理由が園庭が狭いからでした。
また、大きな特色として園児が使うものすべてが園からの貸与という形でした。
帽子もお昼寝の時のシーツも、色鉛筆もです。
卒園の時はすべて返す(新品を買って返さなくてよい)ということになっていました。
保護者対応は結構大変でした。
小さな泥はねや砂ぼこりもため息を吐かれるような方が多かったです。
また、保育士に要求をストレートに出してくる人が多かったように思います。
保育者同士は中がよく、一緒に飲みに行ったりもしていました。
派閥もありませんでした。
愛知県のC保育園
愛知県のC保育園は古い保育園でした。
地元の人はほぼ卒園児と言ってもいいくらいの園です。
お散歩に行っても近所の人が気軽に声をかけてくれました。
かなり野性的な園でしたので、お昼寝はおむつ一枚と下着…という感じでした。
また0歳児の睡眠チェックやアレルギー児の給食のダブルチェック等がなくちょっと事故が起こりそうな園でもありました。
保育士同士は閉鎖的で年代別に壁があるように感じました。
園によって保育はさまざま
地域性ということではなく、園によって保育はさまざまです。
私の経験した園がたまたま、そのような園だっただけだと思います。
しかし3つの地域で保育園に就職して保育を経験できたことは貴重な経験になっています。
保育士として働いている方は、今の職場が自分に合っているのかどうか今一度検討してみるのはいかがでしょうか。
自分に合わない、人間関係が上手くいかない状態で働くのは本当に辛いことです。
転職エージェントなどを活用しつつ、様々な施設を検討してみましょう!
色々な保育施設
保育業界には多様な保育施設があり、それぞれに特徴や受け入れ条件、運営母体の違いがあります。
代表的な施設としては、以下のようなものがあります。
- 認定こども園
- 幼稚園
- 家庭的保育事業
- 小規模保育事業
- 居宅訪問型保育事業
- 事業所内保育事業
- 放課後児童健全育成事業
- 一時預かり事業
- 小規模住居型児童養育事業
- 障害児通所支援事業
- 一時保護施設
認可保育園:国の保育所設置基準を見たした保育施設
認可外保育園:補助金を受けていない保育施設
他にもまだまだあります。
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